鉱税の害(読み)こうぜいのがい(その他表記)Kuang-shui; K`uang-shui

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鉱税の害」の意味・わかりやすい解説

鉱税の害
こうぜいのがい
Kuang-shui; K`uang-shui

中国,明末に鉱山の開発や商税の増徴などの過酷な収奪により,民変を激発させたこと。明朝は 16世紀末,いわゆる万暦の三大征で財政が窮迫し,それに王宮3殿の火災による再建費捻出を当面の目的として,万暦 24 (1596) 年宮廷の宦官を直接全国に派遣し,銀山開発や商税増徴の鉱監・税監とした。これら税監の過酷な誅求官民のたび重なる反対運動にもかかわらず,万暦帝の死 (1620) まで続き,各地で民衆暴動を引起し,明の滅亡はこの悪政に起因するとさえいわれた。

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