銀屋町(読み)ぎんやまち

日本歴史地名大系 「銀屋町」の解説

銀屋町
ぎんやまち

[現在地名]長崎市鍛冶屋町かじやまち古川町ふるかわまち

本紺屋もとこうや町の南東中島なかしま川左岸にある長崎そと町の一ヵ町で、陸手に属した。町並はほぼ南北に形成され、南部は堀を隔てててら町が続く(享和二年長崎絵図)町名は銀細工職人の集住によるものであろう。寛永長崎港図に「銀屋町通り」とある。正保四年(一六四七)の外町箇所数帳(柏原家文書)では箇所数四三。寛文三年(一六六三)大火で二一一間一尺余・家数四五を焼失(寛宝日記)、同一二年の間数二三一間・実箇所数四九余・諸役御免箇所三(長崎県史)。正徳町絵図では本町長さ一二七間一尺余。文化五年(一八〇八)の長崎市中明細帳では町の縦の長さ一二七間一尺余・幅平均三間四尺余で坪数三千二七七坪余(地子銀八二九匁三分)・加造地ほか四四坪余(同四四匁四分余)、箇所数五一、竈数一八〇・人家二二四、人別五五三、酒造高五〇石・醤油酢造高一二石、小石橋一、持船一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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