鋒鋩・鋒芒(読み)ほうぼう

精選版 日本国語大辞典 「鋒鋩・鋒芒」の意味・読み・例文・類語

ほう‐ぼう ‥バウ【鋒鋩・鋒芒】

〘名〙
刃物などのきっさき。ほさき。転じて、戦いで敵を攻撃する方向
※宝覚真空禅師録(1346)乾・豊州蒋山興聖万寿禅寺語録「一人善舞大阿劔、不鋒鋩
※東巡録(1876)〈金井之恭〉二「鋭進せる鋒鋩を瞬間に転換し」 〔趙孟頫‐送孟仲則詩〕
相手の非を責めたり問題を鋭く追求したりする話しぶり。また、鋭い気質。はげしい気性。
性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩「行蔵任鐘谷、吐納挫鋒鋩
路上(1919)〈芥川龍之介〉五「俊助は漸く鋒芒(ホウバウ)ををさめながら、短くなった金口灰皿の中へ抛りこんで、稍皮肉にかう尋ねた」 〔孟郊‐遺興聯句〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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