鋤床層
すきどこそう
田植のため、田に水を入れ土とこねて柔らかくする、代掻(しろか)きなどの際に耕具で土壌に圧力が加えられることによって生成した水田土壌の土層で、作土から溶脱した粘土などが集積して硬く緻密(ちみつ)になっている。作土の直下にあり、その厚さは数センチメートル程度である。この土層ができることによって、水田土壌の地耐力が高まり、大形機械の走行が容易となり、漏水も防止される。しかし、水稲の根の伸長を妨げ、透水性を不良にするなどのマイナス面もある。
[小山雄生]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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