形態学的分類では、土壌を表面から層位別にA層、B層、C層などに分けるが、作物生産の見地からは、作土、鋤床(すきどこ)層、下層土(心土)のように区分している。たとえば水田では作土層の厚さはおよそ10~15センチメートルで、その下に鋤床層がみられるが、畑では作土の下が直接心土となる。作土は、耕うんの影響を直接受ける地表面直下の土層で、下層に比べて軟らかく、作物体や堆厩肥(たいきゅうひ)などの有機物が入るため、一般的に下層土より暗色を呈する。また肥料が施されるため、植物養分にも富んでいる。このように耕うん、施肥など人の栽培管理の影響を強く受けた土層である。作物の根の大半はこの層に分布し、養分や水分の多くはこの層から供給される。したがって侵食などにより作土が失われると、作物生産に大きな支障をきたす場合が多い。
[小山雄生]
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作物の根がひろがり,そこから作物に必要な養分や水を吸収する農地の最上部の層位。ふつう定期的に農具で耕起されるので耕土ともいう。しかし作物の種類または栽培法によっては,ほとんど耕起されない場合もある。作土の厚さは10cm内外から深根性作物では数十cmに及ぶ。作土は耕起のほか,堆厩肥(たいきゆうひ)や化学肥料の施用,土壌改良剤の添加,客土などにより人為の影響を強く受けている層位である。
執筆者:三土 正則
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plow layer
土壌の最表層にあって,人為的な耕転の影響を直接受けた膨軟な土壌層位。一般に腐植や塩類等の植物養分に富む。土壌層位学的にはAp層と命名,まわりの人為作用を受けていない土壌A層の全部またはA1層にほぼ相当する。A層が極端に薄い場合,B層の一部も含まれる。日本の農耕地土壌では10~20cm程度の厚さのものが多い。水田と畑では水田の作土層はやや薄い傾向が認められる。
執筆者:加藤 芳郎・加藤 好武
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