形態学的分類では、土壌を表面から層位別にA層、B層、C層などに分けるが、作物生産の見地からは、作土、鋤床(すきどこ)層、下層土(心土)のように区分している。たとえば水田では作土層の厚さはおよそ10~15センチメートルで、その下に鋤床層がみられるが、畑では作土の下が直接心土となる。作土は、耕うんの影響を直接受ける地表面直下の土層で、下層に比べて軟らかく、作物体や堆厩肥(たいきゅうひ)などの有機物が入るため、一般的に下層土より暗色を呈する。また肥料が施されるため、植物養分にも富んでいる。このように耕うん、施肥など人の栽培管理の影響を強く受けた土層である。作物の根の大半はこの層に分布し、養分や水分の多くはこの層から供給される。したがって侵食などにより作土が失われると、作物生産に大きな支障をきたす場合が多い。
[小山雄生]
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