鍬寄古墳群(読み)くわよせこふんぐん

日本歴史地名大系 「鍬寄古墳群」の解説

鍬寄古墳群
くわよせこふんぐん

[現在地名]庄原市本村町 鍬寄

本村ほんむら川の北側、権現ごんげん山南麓に分布する数十基からなる古墳時代前期から後期にかけての古墳群。

本村川上流域には古墳・住居跡などが多数分布し、現在約一三〇の遺跡が確認されているが、本村町域には投石なげいし古墳群・智之熊ちのくま古墳群・国重くにしげ古墳群などや、弥生時代住居跡二・古墳一からなり、縄文・弥生式土器や、鞴の羽口、県内最古の鉄製が出土した大原おおはら遺跡(中国自動車道建設のため破壊)牛乗うしのり遺跡(古墳時代住居跡一三、同じく破壊)などがある。鍬寄古墳群および付近の鍬寄遺跡は、大原遺跡などとともに、それらのなかで代表的位置を占める。

鍬寄一号墳は、古くから封土を失い石室が露出し、一部破損しているが、横穴式石室は長さ一二メートル、高さ二・二メートル、幅二・五メートルの巨大なもので、県内第二位の規模。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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