鏑八幡神社(読み)かぶらはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「鏑八幡神社」の解説

鏑八幡神社
かぶらはちまんじんじや

[現在地名]東和町土沢

さるいし川中流右岸、土沢つちざわの町裏高台にある。古くから花巻遠野を結ぶ遠野街道を望み、かつ同街道から北方への道が分岐する交通上の要所であった。祭神は誉田別神・田心姫神・息長帯姫神ほか。祭日は九月一五日。旧村社。「邦内郷村志」には「八幡宮 在市中上」とある。社蔵の寛延三年(一七五〇)縁起によると、康平年中(一〇五八―六五)源頼義・義家父子が前九年の役の戦勝祈願に参詣白羽の鏑矢一二本・太刀・願書一巻を奉納し、これらは宝永年中(一七〇四―一一)まであったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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