鏗鏗(読み)コウコウ

デジタル大辞泉 「鏗鏗」の意味・読み・例文・類語

こう‐こう〔カウカウ〕【××鏗】

[ト・タル][文][形動タリ]《「鏗」は金石の打ち合う音の意》鐘の音などが鳴りわたるさま。
浅草寺あけ六つの鐘が、―と鳴り渡って居る」〈菊池寛蘭学事始

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精選版 日本国語大辞典 「鏗鏗」の意味・読み・例文・類語

こう‐こう カウカウ【鏗鏗】

[1] 〘形動タリ〙 金石、金の玉のひびきをたてるさま。
三国伝記(1407‐46頃か)二「風の音鏗々として金の光忻々たり」
[2] 〘副〙 鐘の音が澄んだ鋭い感じで響くさまを表わす語。
浄瑠璃嫗山姥(1712頃)四「入あひのかねこうこうと物すごく」

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普及版 字通 「鏗鏗」の読み・字形・画数・意味

【鏗鏗】こうこう(かうかう)

金石の声。また、言語明確をたとえる。〔後漢書、儒林上、楊政伝〕楊~少(わか)くして學を好み、~善く經書をく。京師、之れが語を爲(つく)りて曰く、經をきて鏗鏗たり、楊子行と。

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