デジタル大辞泉 「鏘然」の意味・読み・例文・類語 しょう‐ぜん〔シヤウ‐〕【×鏘然】 [ト・タル][文][形動タリ]玉や鈴などの鳴るさま。また、水の音がさらさらと美しく聞こえるさま。「号鈴―として護門の狗吠くはい旅亭に聞え」〈織田訳・花柳春話〉 そう‐ぜん〔サウ‐〕【×鏘然】 [ト・タル][文][形動タリ]玉・金属などが鳴り響くさま。「鎖ばかりは敷石の上に落ちて―と鳴る」〈漱石・倫敦塔〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「鏘然」の意味・読み・例文・類語 そう‐ぜんサウ‥【鏘然】 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 「そう」は「鏘」の呉音 ) 玉または金属が打ち合って鳴る音の高く響くさま。美しい音の聞こえるさま。[初出の実例]「水流二其下一、鏘然有レ声、覚レ非二人境一」(出典:月瀬記勝(1851)梅谿遊記)[その他の文献]〔墨子‐非楽上〕 しょう‐ぜんシャウ‥【鏘然】 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 「鏘」は金石の鳴る音 ) 金石の鳴るさま。玉または鈴の鳴り響くさま。また、水がさらさらと流れるさま。そうぜん。[初出の実例]「号鈴鏘然(セウゼン)として」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉四一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例