鑑雄神社(読み)かがみおじんじや

日本歴史地名大系 「鑑雄神社」の解説

鑑雄神社
かがみおじんじや

[現在地名]室戸市羽根町 戎町

羽根はね八幡宮の脇に鎮座し、祭神は羽根浦分一役岡村十兵衛。岡村十兵衛は天和元年(一六八一)に羽根浦に赴任した。分一役は浦奉行に属した役職で、浦分に駐在して分一銀の徴収、米蔵の管理と蔵米の販売、地下役人の監督などに当たった。当時羽根浦に対して七四一石の売掛米があり、浦は数度の洪水により保佐木・材木流失、困窮していた。十兵衛はかつて材木方下役を勤めた経験を生かし、羽根村内黒見くろみ御留山の上木の払下げを申請、伐出した松材・保佐木によって得た利益銀四二貫四〇〇匁を売掛米代銀に充当、地下の負債を免除した。

しかし十兵衛赴任の天和元年より始まった風水害による凶作穀物の値が高騰、深刻な飢饉となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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