デジタル大辞泉 「鑵子」の意味・読み・例文・類語 かん‐す〔クワン‐〕【×鑵子】 1 青銅・真鍮しんちゅうなどで作った湯沸かし。2 茶の湯に用いる茶釜。関西では羽のある形のもの、関東では弦つるのある形のものをいう。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「鑵子」の意味・読み・例文・類語 かん‐すクヮン‥【鑵子】 〘 名詞 〙① 弦(つる)の付いた湯釜。多く青銅または真鍮(しんちゅう)で作ったもの。[初出の実例]「九輪の宝形一つ下して、鑵子(クヮンス)にぞ鋳(い)させたりける」(出典:太平記(14C後)二六)② 茶の湯で用いる釜。真形(しんなり)型の茶釜をいう。[初出の実例]「焙燼者松材。茶臼者祇陀林。鑵子者葦屋」(出典:尺素往来(1439‐64)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の鑵子の言及 【釜】より …多くは鋳鉄製で,銅製もあった。江戸時代の《和漢三才図会》では,鼎(あしかなえ),釜(まろかなえ),鑵子(かんす),鍑(さがり)などの種類をあげている。鼎は足釜,釜は丸底の煮炊き用,鑵子は茶釜,鍑は懸釜のことである。… ※「鑵子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by