長具足(読み)ナガグソク

デジタル大辞泉 「長具足」の意味・読み・例文・類語

なが‐ぐそく【長具足】

やり長刀なぎなた鎖鎌など、長い武器。長物

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「長具足」の意味・読み・例文・類語

なが‐ぐそく【長具足】

〘名〙 槍・薙刀・鎌などの称。長物。長道具。
曾我物語(南北朝頃)九「辻がための兵数十人、なかくそくたてならべ」
※御供古実(1482頃)「長具足とは鑓・長刀・かまにて候」
[補注]永正六年(一五〇九)の、伊勢貞陸と、大内義興家臣との問答を記す「大内問答」には、「長具足の事は何々を長具足と可申哉のよし先々より不審申義候。長太刀野太刀、小鑓の事か」とあり、この頃には長具足が何を指すのか必ずしも明確ではなくなっている。

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世界大百科事典(旧版)内の長具足の言及

【具足】より

… なお具足に付属する籠手(こて),脛当(すねあて),佩盾(はいだて),面具の類を総括して小具足(こぐそく)といい,《源平盛衰記》に平清盛の姿を〈小具足取り付け腹巻著て〉とあるのもこれであり,室町時代のころには部品の数によって五具足(いつぐそく),六具(りくぐ)などの名称を生じた。またこれらを完備したものを諸具足(もろぐそく),不完全なものを半具足と称し,さらに太刀,長巻の類を切具足(きりぐそく),鑓,薙刀(なぎなた)の類を長具足ともいった。甲冑【鈴木 敬三】。…

※「長具足」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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