長山列島(読み)ちょうざんれっとう(英語表記)Cháng shān liè dǎo

改訂新版 世界大百科事典 「長山列島」の意味・わかりやすい解説

長山列島 (ちょうざんれっとう)
Cháng shān liè dǎo

中国東北部,遼寧省の東側の黄海に浮かぶ群島。大長山,小長山,広鹿,獐子,海洋など50余島よりなる。大長山島が最大。日露戦争の後,関東州の一部として,日本が支配していた。第2次大戦後中国に収復され,解放後長海県が置かれ,現在大連市の管轄下にある。列島周辺は黄海有数の好漁場の一つで,魚類,ナマコ,カキ等を産し,製塩も盛ん。農産物としてはトウモロコシ,ラッカセイがあげられる。
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百科事典マイペディア 「長山列島」の意味・わかりやすい解説

長山列島【ちょうざんれっとう】

中国東北地区,遼東半島東側の黄海上に点在する列島。長山群島とも。裏・外の2列島に分かれ,外長山列島は【しょう】子・海洋など7島から,裏長山列島は大長山・小長山など12島からなる。日露戦争後,日本の租借地であったが,現在は大連市に属する。付近は黄海有数の好漁場。
→関連項目遼東半島

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