長岩横穴群(読み)ながいわよこあなぐん

日本歴史地名大系 「長岩横穴群」の解説

長岩横穴群
ながいわよこあなぐん

[現在地名]山鹿市小原 長岩

標高六八・七メートルの志々岐しじき台地南端の岩壁に設けられた横穴群。県指定史跡。県道山鹿―玉名線に平行し約五〇〇メートルにわたって二五メートルから三〇メートルの凝灰岩絶壁が連なっており、大小一一八基の横穴が開口している。六基に装飾文様があり、幕末の頃、福岡藩士矢野一貞が著した「筑後将士軍談」のなかにも見取図入りで紹介されている。代表的なものは、東から数えて一〇八号・一〇九号墳の浮彫で、一〇八号墳の入口上部に大の字形人物・弓・矢・二個の靫が描かれている。江戸時代頃にこの横穴は納屋などに使用されたらしく、庇を掛けたためであろうか装飾の下半分に横に溝が刻まれ文様が削り取られている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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