長崎の絵画

共同通信ニュース用語解説 「長崎の絵画」の解説

長崎の絵画

江戸時代、西洋への唯一の窓口だった長崎では、西洋画の影響を受けた写実性のある独特の画風が育まれた。川原慶賀かわはら・けいがが師事した石崎融思いしざき・ゆうしは、門徒約280人を抱える御用絵師で長崎絵画界の巨匠的な存在。舶来の絵を鑑定するという重要な役目を長く務めた。漢画風の写生を基本としつつ、洋画風の風景や人物も描いた。慶賀は、融思の教えを受けた以外にも、シーボルトの求めで出島に来ていたオランダ人画家から写実的な画法を学んだとみられている。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

関連語 ゆうし

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android