20世紀日本人名事典 「長崎惣之助」の解説
長崎 惣之助
ナガサキ ソウノスケ
大正・昭和期の官僚 国鉄総裁(3代目)。
- 生年
- 明治29(1896)年6月25日
- 没年
- 昭和37(1962)年11月7日
- 出生地
- 秋田県秋田市
- 学歴〔年〕
- 東京帝大法科〔大正9年〕卒
- 経歴
- 大正9年鉄道省に入り東鉄局長、運輸局長、昭和16年同省次官。運輸通信省発足で鉄道総局長官、20年同省次官を歴任。戦後、内閣調査局長官となったが、公職追放、26年解除、同年4月14日電車が燃えて死者106人を出した“桜木町事件”で2代目加賀山之雄総裁が引責辞任、同年8月3代目総裁に就任した。しかし加賀山が社長の鉄道会館への便宜供与などで世論の批判を浴び、さらに29年9月26日台風による“洞爺丸遭難事件”、30年5月11日の宇高連絡船“紫雲丸沈没事件”が続いて起き、30年総裁を辞任した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報