長沼ナイキ基地訴訟

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長沼ナイキ基地訴訟

北海道長沼町に航空自衛隊基地を建設するため、国が保安林指定を解除し、住民が取り消しを求めた行政訴訟東西冷戦を背景に、基地には爆撃機などを迎撃するため、ギリシャ神話の勝利の女神「Nike(ニケ)」から名付けられた地対空ミサイル「ナイキJ」の配備が計画された。一審札幌地裁は1973年、自衛隊を戦力と認定し違憲と判断、保安林指定解除を無効とした。札幌高裁は76年、高度な政治性を持つ国家行為については裁判所の審理対象にならないとする「統治行為論」も展開し憲法判断を回避。一審判決を取り消し、訴えを退けた。82年に最高裁原告上告を棄却し、確定した。

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