長溝(読み)ながみぞ

日本歴史地名大系 「長溝」の解説

長溝
ながみぞ

[現在地名]柳井市大字新庄

新庄しんじよう北部の大平おおひら山麓地帯。柳井川上流の字黒杭くろくいの井手口から余田よたとの村境までの農業用水路。

新庄村内北部の干害をなくすために、庄屋岩政与左衛門はその子次郎右衛門に用水路構築のための測量を命じ、次郎右衛門は三年がかりで設計図を完成した。延宝八年(一六八〇)工事を領主吉川家に願い出たが、難工事とみて許可されなかった。次郎右衛門は再三請願、貞享三年(一六八六)に許可された。吉川家の御賦役・代官などの監督の下に同年三月工事に着手

長溝
ながみぞ

狩野かの川の支流大場だいば川流域にあったと思われるが、比定地未詳。北条氏所領役帳に「長溝」とみえ、御馬廻衆岡崎修理亮の所領豆州長溝分」三五貫一五〇文、神田次郎左衛門の所領「三嶋長溝」一一一貫文があったほか、三嶋社(三嶋大社)領「豆州長溝之内窪田給」三〇貫文があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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