長瀬高浜遺跡(読み)ながせたかはまいせき

日本歴史地名大系 「長瀬高浜遺跡」の解説

長瀬高浜遺跡
ながせたかはまいせき

[現在地名]羽合町長瀬

天神川河口近くの東岸、砂丘地帯に所在。昭和五二年(一九七七)より七年間にわたる発掘調査によって、厚さ一〇メートルの白砂に覆われた黒砂層から多数の遺構、膨大な量の遺物が検出された。検出された遺構は、弥生時代前期から中世に至る住居跡などの生活遺構や古墳などの埋葬遺構と多岐にわたる。おもな遺構のうち生活に関連するものは弥生前期の玉作工房跡四棟、古墳時代の住居跡一六七棟と掘立柱建物跡四一棟・井戸六基、奈良時代の掘立柱建物跡三棟。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の長瀬高浜遺跡の言及

【鳥取[市]】より

…鳥取県東部に位置する県庁所在都市。1889年市制。人口14万6330(1995)。市域は千代(せんだい)川下流部の鳥取平野と周辺の山地からなり,県の政治,経済,文化の中心的役割を果たしている。千代川東岸の低湿な三角州に位置する中心市街地は,近世には池田氏の城下町で,袋川下流部の河道を付け替え,池沼などを埋め立てて形成された。1871年鳥取県が成立したが,75年からの5年間は県全体が島根県の管轄下におかれ,松江に中心が移ったため,鳥取の町は一時さびれた。…

※「長瀬高浜遺跡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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