長者ヶ森(読み)ちようじやがもり

日本歴史地名大系 「長者ヶ森」の解説

長者ヶ森
ちようじやがもり

秋吉台上にある唯一の原始的叢林で、藪椿・タブノキ譲葉・アカメガシなどの照葉樹林である。この森は縄文式土器・須恵器・土師質器などの遺物包含地(長者ヶ森遺跡)で、野井戸や住居跡も発見された。東方二キロの台端には、かつて繁栄した長登ながのぼり銅山(現美東町)、北方二キロの位置に芝尾しばお(現秋芳町)青景あおかげ銀山、南に水溜みずたまり銅山がある。青景の黒岩くろいわ(現秋芳町)より長登・とび(現美東町)を経て大田おおだ(現美東町)に通ずる旧道がこの森の傍らを通り、付近に松が点在し、良悟松とよばれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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