20世紀日本人名事典 「長谷川修」の解説
長谷川 修
ハセガワ オサム
昭和期の小説家
- 生年
- 大正15(1926)年3月8日
- 没年
- 昭和54(1979)年5月1日
- 出生地
- 山口県下関市
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学卒
- 経歴
- 大学では化学を専攻する傍ら映画に熱中。松竹の助監督試験に通るが親類の反対で断念、宇部市の化学薬品会社に就職。入社後半年で肺浸潤を患い、2年間の療養生活を送る。昭和38年短編「キリストの足」が東大新聞五月祭賞佳作となり、文壇にデビュー。その後下関で水産大学化学科教官をつとめながら、私小説的な作品を主に「新潮」に発表。「真赤な兎」「孤島の生活」「哲学者の商法」「まぼろしの風景画」「ヘリウム氏」「黄金狂時代」などで芥川賞候補に4回なった。著書に「ふうてん学生の孤独」「遙かなる旅へ」「野呂邦暢・長谷川修往復書簡集」「住吉詣で」(遺著)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報