長頭巾(読み)ナガトキン

デジタル大辞泉 「長頭巾」の意味・読み・例文・類語

なが‐ときん【長頭巾】

垂れを後ろに長く下げ、頭をすっぽり覆う頭巾熊野新宮山伏が多く用いた。

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精選版 日本国語大辞典 「長頭巾」の意味・読み・例文・類語

なが‐ずきん‥ヅキン【長頭巾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. (たけ)の長い頭巾。しころの長い頭巾。
    1. [初出の実例]「三尺ばかりの絹をはちまきのやうにひたいにあてて、其はしを長(ナガ)づきんのごとく後えさげたり」(出典浮世草子・男色十寸鏡(1687)上)
  3. 丈の長い羽織。ながばおり。江戸時代に、長い頭巾を被った医師が皆着用したところからの名という。

なが‐ときん【長頭巾】

  1. 〘 名詞 〙 修験者の用いる合子頭巾(ごうしずきん)の垂れを長く下げたもの。熊野国(和歌山県新宮の修験者が多く用いた。
    1. [初出の実例]「柿の御衣のすすけたるに、長頭巾をまきて」(出典:保元物語(1220頃か)下)

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