最新 地学事典 「門前層」の解説
もんぜんそう
門前層
Monzen Formation
男鹿半島の西岸沿いに分布する上部始新統。下部はアルカリ玄武岩〜玄武岩質粗面安山岩と玄武岩〜玄武岩質安山岩の陸上溶岩・火砕岩を主とし,デイサイト陸上溶岩・火砕岩を挟む。中部は安山岩水底溶岩・火砕岩,上部は主に流紋岩水底溶岩からなり,直下に凝灰質タービダイトを伴う。ほとんど無化石であるが,潮瀬ノ岬付近にあって野村川層形成期のカルデラ内に本層から崩落した巨大ブロック中の砂岩は前浜〜外浜の環境を示唆する生痕化石を産する。本層の全岩K-Ar年代は37~27 Maであるが,上部の流紋岩は34 Maの黒雲母Ar-Ar年代と37 MaのジルコンFT年代を示す。藤岡一男ほか(1954)命名。小林紀彦ほか(2008)再定義。参考文献:鹿野和彦ほか(2011) 1/5万図幅「戸賀及び船川」,産総研地質調査総合センター
執筆者:鹿野 和彦
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

