門根村(読み)かどねむら

日本歴史地名大系 「門根村」の解説

門根村
かどねむら

[現在地名]米原町三吉みよし

久礼くれ村の東に位置し中山道に沿う。天正一九年(一五九一)四月の御蔵入目録(林文書)に村名がみえ、高二三五石余。慶長高辻帳では高二六三石余。江戸時代を通じて彦根藩領。元禄八年大洞弁天寄進帳によると人数二四五、うち寺社方二。番場ばんば宿の助郷を勤めた(坂田郡志)。明治一四年(一八八一)久礼・樽水たるみ両村と合併して三吉村となる。産土神の若宮八幡神社と真宗大谷派の敬永きようえい寺がある。敬永寺はもと天台宗、寛文一三年(一六七三)東本願寺宣如から木仏下付があり、それ以前に真宗に転じたものと思われる。安永(一七七二―八一)頃衰微したが、中興の祖了山が出て寺観を整えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android