門田庄(読み)もんでんのしよう

日本歴史地名大系 「門田庄」の解説

門田庄
もんでんのしよう

会津盆地の東縁、ほぼ現在の会津若松市・北会津郡北会津村一帯を含んだ庄園。貞治四年(一三六五)一一月一三日「蜷河庄内萱津村一分之地頭平井次郎三郎日奉明秀」が「会津門田実相寺一切経輪蔵」に、亡父ならびに舎兄次郎太郎の菩提のため茅津かいづ(現会津坂下町)内の在家一宇・田一町・畠二面を寄進した(「平井明秀寄進状案」新編会津風土記)実相じつそう寺は、元徳年中(一三二九―三二)蘆名氏の重臣富田監物祐義の帰依により復菴宗巳が黒川くろかわに建立した寺院である(新編会津風土記)。応安四年(一三七一)四月九日蘆名氏の一族と推定される兵部少輔盛代寄進状案(同書)によれば、祖母と亡父の菩提のため、大沼郡橋爪はしつめ(現会津高田町)の「高蔵寺観音堂、同堂職免」を「門田実相寺」に寄進し、同年九月一二日には佐原十郎高明が加納かのう鷲田わしだ(現熱塩加納村)の「海法屋敷、同往番田千刈」を「会津門田実相寺輪蔵」に寄進している(「佐原高明寄進状案」同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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