開拓鉄道(読み)かいたくてつどう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「開拓鉄道」の意味・わかりやすい解説

開拓鉄道
かいたくてつどう

未開発,低開発地域の開発を目的として建設された鉄道で,植民地に多いのでしばしば植民地鉄道と同義語とされる。自動車交通の発達により少くなったが,オーストラリア西部の鉄山群と海岸積出港を結ぶ鉄道,カナダラブラドル半島の鉄山と積出港を結ぶ鉄道など,大鉱床の鉱石輸送用には依然として新設が続いている。アメリカやカナダの大陸横断鉄道シベリア鉄道は,19世紀の大規模な開拓鉄道の例である。日本では 1882年の北海道開拓幌内鉄道 (小樽札幌幌内) が有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android