開発教授法(読み)かいはつきょうじゅほう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「開発教授法」の意味・わかりやすい解説

開発教授法
かいはつきょうじゅほう

学習すべき事物や問題を与え,また問答を通じて学習者が自発的にその知的活動を発展させるよう指導する教授法。常に注入教授法と対比して考えられる。ソクラテス産婆術になぞらえた問答法が起源とされるが,特に近世においては J.コメニウス,J.-J.ルソー,J.ペスタロッチが啓蒙主義思想を背景に提唱した。注入主義が教師中心,知識伝達本位,教義などの教え込みであるのに対して,教師と学習者の対話質疑,事物や例証の提示,学習者の発見や自発的思考の奨励に重きをおき,学習者の内面から知性を開発させることに努める。日本には明治 10年代に高嶺秀夫,若林虎三郎らによって,アメリカのオスウィーゴ運動余波としてペスタロッチの方法が伝えられ,教授法史に一時期を画した。

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