間充ゲル(読み)かんじゅうゲル(その他表記)mesoglea

精選版 日本国語大辞典 「間充ゲル」の意味・読み・例文・類語

かんじゅう‐ゲル【間充ゲル】

  1. 〘 名詞 〙 ( ゲルは[ドイツ語] Gel )
  2. 海綿動物皮層と胃層の間にある無構造なゲル状物質
  3. 刺胞動物内外の両胚葉(はいよう)間にあるゲル状物質の層。ポリプ形では薄いが、クラゲ形の場合には発達している。ビゼンクラゲのこれを加工したものは食用として用いられる。中膠(ちゅうこう)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「間充ゲル」の意味・わかりやすい解説

間充ゲル
かんじゅうゲル
mesoglea

刺胞動物において,内外 2層の細胞の間を埋めるゼリー状の物質。中膠(ちゅうこう)ともいう。水中体型を維持する働きがあるが,細胞を含むことがあって,これは高等動物(3胚葉性動物〈→胚葉〉)の中胚葉とある程度対応づけて考えられる。海綿動物にも皮層と胃層の間にゼリー状の物質がある。

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