間充ゲル(読み)かんじゅうゲル(その他表記)mesoglea

精選版 日本国語大辞典 「間充ゲル」の意味・読み・例文・類語

かんじゅう‐ゲル【間充ゲル】

  1. 〘 名詞 〙 ( ゲルは[ドイツ語] Gel )
  2. 海綿動物皮層と胃層の間にある無構造なゲル状物質
  3. 刺胞動物内外の両胚葉(はいよう)間にあるゲル状物質の層。ポリプ形では薄いが、クラゲ形の場合には発達している。ビゼンクラゲのこれを加工したものは食用として用いられる。中膠(ちゅうこう)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「間充ゲル」の意味・わかりやすい解説

間充ゲル
かんじゅうゲル
mesoglea

刺胞動物において,内外 2層の細胞の間を埋めるゼリー状の物質。中膠(ちゅうこう)ともいう。水中体型を維持する働きがあるが,細胞を含むことがあって,これは高等動物(3胚葉性動物〈→胚葉〉)の中胚葉とある程度対応づけて考えられる。海綿動物にも皮層と胃層の間にゼリー状の物質がある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android