間関(読み)かんかん

精選版 日本国語大辞典 「間関」の意味・読み・例文・類語

かん‐かん‥クヮン【間関】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動タリ )
  2. 道を進むのに難儀すること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「東帰西笑共間関。暁皷晩鐘行路難」(出典:松山集(1365頃)甲午歳連歴羇旅感而作)
    2. [その他の文献]〔漢書‐王莽伝下〕
  3. 鳥がなめらかにさえずるさま。節がおもしろい鳥の鳴き声。
    1. [初出の実例]「周郎が簪しきりに動いて、間関を新花に顧みる〈菅原文時〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. [その他の文献]〔白居易‐琵琶行〕
  4. 車のくさびがぎいぎいと鳴る音を表わす語。〔詩経小雅・車

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「間関」の読み・字形・画数・意味

【間関】かんかん(くわん)

車のきしる音。また、鳥の鳴く声。唐・白居易琵琶行〕詩 關たる鶯語底に滑(なめ)らかに 幽咽せる泉、冰下に(なや)めり

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