最新 地学事典 「関東対曲」の解説
かんとうたいきょく
関東対曲
Kanto Syntaxis
西南日本外帯の直線的な帯状配列が,南部フォッサマグナを取り巻くように北西に湾入する屈曲構造。原田豊吉(1888)命名。赤石山脈における北北東-南南西方向の帯状配列は,関東山地で西北西-東南東方向に向きを変え,八の字状の構造を呈する。19世紀末,フォッサマグナの陥没によって日本弧が北翼と南翼に分かれたと考えたE. Naumannに対し,原田豊吉は二つの褶曲山脈が富士帯(伊豆-マリアナ弧)のところで連結した対曲(syntaxis)であると反論した。現在は古地磁気学的研究により,この構造はフィリピン海プレートの北上に伴う伊豆-マリアナ弧の衝突によって形成されたと考えられている。
執筆者:高橋 雅紀
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

