南部フォッサマグナ(読み)なんぶフォッサマグナ

最新 地学事典 「南部フォッサマグナ」の解説

なんぶフォッサマグナ
南部フォッサマグナ

South Fossa Magna

ほぼ糸魚川-静岡構造線以東,甲府盆地・藤野木-愛川構造線以南の地域を指す。いわゆるフォッサマグナの南半部に相当。甲駿区とも。南部フォッサマグナには膨大な量の中新統から第四系が分布。陸上の火山噴出物のみならず水底火山噴出物が多いのが特徴であるが,厚い砕屑岩層も分布。地質構造はきわめて複雑で,断層・褶曲構造の発達が顕著。中新世以降現在まで激しい変動を被っている地域。現在,南部フォッサマグナを島弧-島弧多重衝突帯とする説と東北日本グリーンタフ地域の南方延長とする説がある。前者に従えば,南部フォッサマグナは,古伊豆-マリアナ弧に所属していて,中新世以降に本州弧に衝突付加した火山性の地塊と,それらの前面に存在したであろうトラフを充塡した砕屑性堆積物の集合体となる。その西の境界は糸魚川-静岡構造線であり,北限は櫛形山の西縁ないし藤野木-愛川構造線である(K.Amano, 1991)。一方後者に従うと南部フォッサマグナと東北日本の直接的な延長である北部フォッサマグナとは,堆積区を異にしていたことで区別され,その境界は八ヶ岳火山の南麓の,山梨県北杜市長坂町~高根町辺りと考えられている(山下昇,1995)。参考文献山下昇(1995) フォッサマグナ,東海大学出版会

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参照項目:フォッサマグナ

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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