阿伏兎(読み)あぶと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「阿伏兎」の意味・わかりやすい解説

阿伏兎
あぶと

広島県南東部、福山(ふくやま)市南部にある沼隈(ぬまくま)半島先端の岬。鞆ノ浦(とものうら)に近く、ともに瀬戸内海国立公園に含まれる。岬上の阿伏兎観音は正式には磐台寺(ばんだいじ)といい、元亀(げんき)年間(1570~1573)に毛利輝元(もうりてるもと)が観音堂を創建したという。観音堂は国の重要文化財で、海中より得たという本尊の観音石像は子宝安産の神として広く信仰されている。また客殿は県重要文化財に指定されている。JR福山駅からバスが通じる。8月に阿伏兎祭花火大会が行われる。

[北川建次]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む