阿多南方(読み)あたみなみかた

日本歴史地名大系 「阿多南方」の解説

阿多南方
あたみなみかた

古代の阿多郡が南北に分割されて成立した中世の所領単位・地名。現在の金峰町花瀬はなぜ宮崎みやざき新山にいやま中津野なかつの浦之名うらのみよう白川しらかわに比定される。治承・寿永の内乱により平宣澄が所領を没収された後、建久三年(一一九二)阿多郡地頭職は鮫島宗家に与えられたが、建保六年(一二一八)一一月、宗家は阿多郡を南北に分け、南方を鮫島宗景に譲与した(嘉元三年六月日「鮫島光家申状案」二階堂文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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