阿寒硫黄鉱山(読み)あかんいおうこうざん

日本歴史地名大系 「阿寒硫黄鉱山」の解説

阿寒硫黄鉱山
あかんいおうこうざん

雌阿寒めあかん岳の最高峰ポンマチネシリ(一四九九メートル)の大噴火口部にあたる。雌阿寒岳の硫黄鉱床は中マチネシリの爆裂火口の中など数ヵ所にあり、その存在は前近代から知られていた。一八〇二年(享和二年)北海道を直轄していた幕府役人が硫黄の調査をし(鉱山略記)、明治七年(一八七四)ライマンは「ケプロン報文」(来曼北海道記事)に「久寿里上流廿五里ノ所ニミアカン山マツ子ノボリアリ、硫黄ヲ産ス。曾テ開採シタレトモ、廃業スルコト久シト」と記している。同九年には釧路の佐野孫右衛門が試掘を行っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android