足寄町(読み)あしよろちよう

日本歴史地名大系 「足寄町」の解説

足寄町
あしよろちよう

面積:一四〇八・〇九平方キロ

昭和三〇年(一九五五)四月中川なかがわ西足寄にしあしよろ町と足寄郡足寄村が合併して成立。十勝支庁管内の北東部、利別としべつ川上流の両岸にまたがり、北は足寄郡陸別りくべつ町と網走支庁管内常呂ところ置戸おけと町・網走郡津別つべつ町、西は河東かとう上士幌かみしほろ町、南は中川郡本別ほんべつ町、東は釧路支庁管内阿寒あかん阿寒町・白糠しらぬか白糠町に接する。中央部を利別川が足寄川などの支流を合せながら南西へ流れる。その沿岸は標高一〇〇―二〇〇メートルの河谷低地であるが、町面積の半分以上は五〇〇メートルを超える高地が占め、東部にイユダニヌプリ山(九〇二メートル)・フップシ岳(一二二五・五メートル)けんヶ峰(一三三六メートル)雌阿寒めあかん岳・阿寒富士などの高山が連なり、西部にはクマネシリ岳・西クマネシリ岳・南クマネシリ岳、北部に東三国ひがしみくに(一二三〇・一メートル)喜登牛きとうし山・まる(六七四メートル)などがある。町域東部、利別川東岸の山地を足寄川が茂足寄もあしよろ川・螺湾らわん川・稲牛いなうし川などの支流を合せながら南西へ流下し、南端で利別川に合流。西部はクマネシリ岳北方に発した美里別びりべつ川がヌカナン川・キトウシ川・芽登めとう川などの支流を合せながら南東へ流下する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「足寄町」の意味・わかりやすい解説

足寄〔町〕
あしょろ

北海道東部,利別川およびその支流の足寄川,美里別川流域に広がる町。 1955年西足寄町と足寄村が合体して発足地名はアイヌ語のアショロベツ (下る川の意) に由来。穀類,豆類などの栽培のほか,牧草地の造成が進んで,酪農畜産が行なわれる。町域の約 80%が森林で,林業は農業と並ぶ主要産業。また道東の主要電源地帯で,十勝川水系の水力発電所が3ヵ所ある。雌阿寒温泉オンネトー湖などのある雌阿寒岳西麓一帯阿寒国立公園に属する。オンネトー湖の南東にある湯の滝はマンガン酸化物生成地で,国の天然記念物に指定されている。国道 242号線が南北に通り,241号線が分岐。面積 1408.04km2。人口 6563(2020)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android