飲み物がわかる辞典 「阿波茶」の解説 あわちゃ【阿波茶】 徳島県相生町などで独特の製法で作られる日本茶。夏場に成長した葉を摘み、ゆでてよく揉んでから桶に詰め、乳酸菌などの微生物の力でじっくり発酵させたものを日光で乾燥させる。水色(すいしょく)は山吹色で、甘酸っぱい香りと酸味がある。不発酵茶が一般的な日本茶には珍しい製法であり、さらに、紅茶などの発酵茶は葉自体に含まれる酵素による酸化発酵であるが、阿波茶はいったんゆでて酸化発酵をとめた後、微生物によって発酵させる後発酵茶である。◇「阿波番茶」「相生番茶」ともいう。⇒発酵 出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報