精選版 日本国語大辞典 「阿波鳴門」の意味・読み・例文・類語 あわ‐の‐なるとあは‥【阿波鳴門】 [ 一 ] 「なるとかいきょう(鳴門海峡)」の異称。[ 二 ] 京都島原の遊女夕霧を題材として作られた浄瑠璃や歌舞伎。① 義太夫節「夕霧阿波鳴渡」。近松門左衛門作。正徳二年(一七一二)頃、大坂竹本座初演。夕霧と伊左衛門の情事を脚色。② 義太夫節「傾城阿波の鳴門」。近松半二ら作。明和五年(一七六八)竹本座初演。「夕霧阿波鳴渡」をもとに、阿波徳島の城主玉木家のお家騒動に、夕霧の事件をからませたもの。他に、常磐津節、富本節などがある。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例