阿瀬比峠
あせびとうげ
阿瀬比町と那賀郡鷲敷町中山の境に位置する峠。古くから那賀川下流の中心集落であった橘や富岡と同川中・上流の丹生谷を結ぶ重要な東西の交通路と、四国霊場第二〇番札所鶴林寺(現勝浦町)・第二一番札所太龍寺さらに第二二番札所平等寺とを結ぶ南北の遍路道が交差する交通の要衝。地形的には桑野川と中山川に沿って発達する仏像構造線上にあり東西の縦谷を形成する。那賀川の支流で南流する加茂谷川、東流する中山川、西流する桑野川の典型的な河川争奪の地形がみられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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