朝日日本歴史人物事典 「阿部古美奈」の解説
阿部古美奈
生年:生年不詳
8世紀の女官,平城・嵯峨天皇の外祖母。子美奈,古弥奈にもつくる。中務大輔従五位上阿部糠虫の娘。式家藤原良継の妻となり,天平宝字4(760)年桓武天皇の皇后となった乙牟漏を生んだ。後宮女官としては,宝亀6(775)年8月従四位下に昇ってから順調に昇階し,尚蔵兼尚侍従三位で没した。大同1(806)年6月平城天皇の即位に際して,外祖父・母の故をもって夫良継と共に正一位を追贈された。
(梅村恵子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報