阿部市郎兵衛(読み)あべ いちろべえ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阿部市郎兵衛」の解説

阿部市郎兵衛(5代) あべ-いちろべえ

1767-1835 江戸時代後期の商人
明和4年生まれ。麻布商をいとなむ近江(おうみ)商人。紅染め業をはじめ,「紅市」の名をひろめる。また享和ころには利子をとって3-6ヵ月間の延べ売り(掛け売り)販売をはじめ,利子収入もくわわって,巨大な富をえた。天保(てんぽう)6年3月死去。69歳。名は常省。

阿部市郎兵衛(6代) あべ-いちろべえ

1796-1858 江戸時代後期の商人。
寛政8年生まれ。5代阿部市郎兵衛の子。近江(おうみ)(滋賀県)にすみ,麻布をあきなう。海産物などもあつかい,北海道,奥羽販路をひろげ豪商となった。安政5年1月死去。63歳。名は浄廉。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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