改訂新版 世界大百科事典 「院拝礼」の意味・わかりやすい解説 院拝礼 (いんのはいれい) 宮廷年中行事。毎年,正月元日に院の御所においておこなわれる朝賀の一つ。天皇が上皇の御所へ朝賀に参る儀式をいう。また,一説に百官群臣が太上天皇を拝する儀式をいうともある。1073年(延久5)正月元日,白河天皇が後三条上皇の御所へ朝賀に参ったのを,そのはじめとする。以後,18世紀の元禄,享保,寛延年間まで,おこなわれていたことが明らかである。執筆者:山中 裕 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by