陰子(読み)カゲコ

デジタル大辞泉 「陰子」の意味・読み・例文・類語

かげ‐こ【陰子/×蔭子】

人知れずこっそりと目をかけてかくまう子。
「そでかけて言はぬ先より人知れず君が―になりねとぞ思ふ」〈相模集
陰間かげま」に同じ。
大坂の色さわぎ、天職より十五かこひまで買ひあげ、―のはやるは」〈浮・置土産・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「陰子」の意味・読み・例文・類語

かげ‐こ【陰子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. こっそりと目をかけてかくまう子。
    1. [初出の実例]「袖かけていはぬさきより人知れず君がかげこになりねとぞ思ふ」(出典:相模集(1061頃か))
  3. 江戸時代俳優が芸を仕込むために養っている少年で、まだ舞台に立たない者。男色をも売ったが、後には専門に男色を売る者の称。陰間(かげま)
    1. [初出の実例]「有時は其身大尽となり。三五の影子(カゲコ)をくるひ」(出典評判記・難波立聞昔語(1686)川島数馬)

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