天職(読み)テンショク

デジタル大辞泉 「天職」の意味・読み・例文・類語

てん‐しょく【天職】

天から授かった職業。また、その人の天性に最も合った職業。「医を天職と心得て励む」
天子国家を統治する職務
遊女等級の一。大夫の次の位。天神
「―のゆたかなる道中を見て」〈浮・禁短気・六〉
[類語]適職適業ライフワーク

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「天職」の意味・読み・例文・類語

てん‐しょく【天職】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 天から命ぜられた職の意。
    1. (イ) 神聖な職務。特に、天子が国を治める職務。天子としてのつとめ。
      1. [初出の実例]「人君の天職あり、人を愛するを以て心とす」(出典:集義和書(1676頃)一五)
      2. [その他の文献]〔孟子‐万章・下〕
    2. (ロ) 生まれながらの性質に合った職業。
      1. [初出の実例]「東洋平和を維持するは 大和人種の天職と」(出典:演歌・鶏林(1893‐96)〈酔郷学人〉)
  3. 遊女の階級の一つ「天神」の別称。大夫の次位。
    1. [初出の実例]「以前は時花によって天職(テンショク)太夫にもなしぬ」(出典:浮世草子・椀久二世(1691)上)

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普及版 字通 「天職」の読み・字形・画数・意味

【天職】てんしよく

天の職分

字通「天」の項目を見る

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