陸上養殖(読み)りくじょうようしょく

共同通信ニュース用語解説 「陸上養殖」の解説

陸上養殖

海で魚介類養殖する従来の「海面養殖」とは異なり、陸上で行う養殖漁業。種類はサーモンフグアワビタイなど多岐にわたり、海水を室内の養殖場に引き込んだり、ろ過技術で飼育水を循環させたりと各地試行錯誤が続いている。環境負荷や作業の軽減が見込める一方、初期の設備投資や運営経費を抑えることが課題となっている。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

知恵蔵mini 「陸上養殖」の解説

陸上養殖

水産物の養殖を陸上の施設で行うこと。自然の海を利用するいけす養殖と比べて飼育環境の管理がしやすいため、魚種を選ばずに行え、生産性の向上が見込める。また、いけす養殖で心配される、餌やフンによる海の水質悪化が起こらないのも長所の一つ。一方、施設整備のための初期費用や電気代などのランニングコストが高額となることや、機材維持手間がかかるなどの短所もあり、費用対効果が見合うものとするための研究・開発が進められている。

(2020-9-10)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android