隆然(読み)リュウゼン

デジタル大辞泉 「隆然」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐ぜん【隆然】

[ト・タル][文][形動タリ]高く隆起しているさま。
「其平地が…十七里向うへ行って又―と起き上って」〈漱石草枕

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精選版 日本国語大辞典 「隆然」の意味・読み・例文・類語

りゅう‐ぜん【隆然】

〘形動タリ〙
① 隆起しているさま。高くもりあがっているさま。窿然。
※草枕(1906)〈夏目漱石〉四「平地が尽きて、海の底へもぐり込んで、十七里向ふへ行って又隆然と起き上がって」 〔柳宗元‐種樹郭槖駝伝〕
② 栄えるさま。盛んになるさま。
※竹居清事(1455頃)奉贈九淵禅師遊大明国序「自其祝髪。誉望隆然」

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「隆然」の意味・わかりやすい解説

隆然
りゅうねん

鎌倉時代の声明 (しょうみょう) 家。字は勇心房。当代無双といわれた声明の達人で,当時の南山進流三派の一つの覚証院方の祖。『私案記』『音声十二管笛図』などを著わした。『魚山たい芥 (たいかい) 集』中の各声明曲の冒頭にあって,調子決定のよりどころを示す『略頌文』を作り,また,従来の声明譜を覚意作の五音博士をもって翻譜したとも伝えられている (→博士 ) 。

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普及版 字通 「隆然」の読み・字形・画数・意味

【隆然】りゆうぜん

盛り上がるさま。

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