隆起海食台(読み)りゅうきかいしょくだい(その他表記)uplifted abrasion platform

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「隆起海食台」の意味・わかりやすい解説

隆起海食台
りゅうきかいしょくだい
uplifted abrasion platform

海食台が隆起して陸上に現れた地形表面傾斜はきわめてゆるやかで海面に向かって低下し,背後には旧海食崖がみられる。海食台の構成物質はほとんど基盤岩石であるが,その上に薄く海成堆積物が乗ることもある。前面が浸食されて急崖をなす場合が多く,海食段丘または海岸段丘と呼ばれることもある。志摩半島三浦半島佐渡島をはじめ,日本の各地岩石海岸にその例が多い。(→波食台

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android