隠し妻(読み)カクシヅマ

精選版 日本国語大辞典 「隠し妻」の意味・読み・例文・類語

かくし‐づま【隠妻・隠夫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人に知られないようにしている情夫密夫(みっぷ)間男(まおとこ)
    1. [初出の実例]「御目の明ぬうちの、たのしみに、かくし妻(ツマ)にあふ事、見ゆるして給はれと申」(出典浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)二)
  3. 人に知られないようにしている情婦。隠し女。隠し女房
    1. [初出の実例]「青葉ましりの茶屋に休らふ 口は亭主奥は霞のかくし妻」(出典:俳諧・独吟一日千句(1675)第三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android