隠らふ(読み)カクラウ

デジタル大辞泉 「隠らふ」の意味・読み・例文・類語

かくら◦う〔かくらふ〕【隠らふ】

[連語]《動詞「かく(隠)る」(四段)の未然形反復継続助動詞」。上代語》隠れつづける。かくろう。
「天の原ふりさけ見れば渡る日の影も―◦ひ」〈・三一七〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「隠らふ」の意味・読み・例文・類語

かくら‐・う‥ふ【隠】

  1. [ 1 ] 〘 連語 〙 ( 四段活用動詞「かくる(隠)」の未然形に反復・継続を表わす上代の助動詞「ふ」の付いたもの ) ずっと隠れる。隠れ続ける。
    1. [初出の実例]「渡る日の 影も隠比(かくらヒ) 照る月の 光も見えず」(出典万葉集(8C後)三・三一七)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 ハ行下二段活用 〙かくろう(隠)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「穢悪(けがら)はしき疫の鬼の、処処村村に蔵り隠布留(かくらフル)をば」(出典:延喜式(927)一六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android