雄勝硯

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

雄勝硯

雄勝で採れる黒色硬質粘板岩の雄勝石を使った硯で、室町時代から作られている。均質な粒子や光沢が特徴で、最盛期には職人300人が国産硯の9割以上を生産したが、毛筆文化の衰退や学童用硯がプラスチック製に替わった影響などで、震災前には10人ほどに減った。山口県赤間硯と並び、国の伝統的工芸品に指定されている。雄勝石は屋根のスレート材に用いられ、北海道庁旧本庁舎や、2012年に再建された東京駅にも使われた。

(2018-03-22 朝日新聞 朝刊 宮城全県・1地方)

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事典 日本の地域ブランド・名産品の解説

雄勝硯[文房具]
おがつすずり

東北地方、宮城県の地域ブランド。
石巻市雄勝町で製作されている。雄勝硯の歴史は古く、その始まりは約600年前の室町時代初期に遡るとされる。また、現存する古文書には、江戸時代の元和年間(1615年〜1624年)に伊達政宗遠島(現・牡鹿半島)へ鹿狩りをした際、硯二面を献上したところ賞賛され褒美を授けられたとの記載がある。2代・伊達忠宗もその技術に感服し、硯師を伊達藩に召し抱えた。雄勝硯は、いまも昔ながらの手作づくりの製法を用い、硯工人の腕ひとつで丹念に彫りあげられている。色は黒か暗藍で光沢が豊か。宮城県伝統的工芸品。1985(昭和60)年5月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

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