集合行為論(読み)しゅうごうこういろん(その他表記)collective action theory

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「集合行為論」の意味・わかりやすい解説

集合行為論
しゅうごうこういろん
collective action theory

利益集団を集合財 (公共財) の概念を用いて再編した理論。 M.オルソンが提唱したもので,彼の論点は,公園のような準競合性を持つ集合財の獲得を目指す集団においては,その集団の大きさが目標達成にかかわる。小集団では,構成員の共通の利益は達成されやすいが,大集団では,フリーライダーが発生し,達成されにくいということになる。そこで彼は,集団的行動を達成するためには,(1) 小集団であること,(2) 非協調者に対する強制を加えること,(3) 協調者に対する報酬を与えること,のいずれかの条件が満たされる必要があるとした。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む